地元工務店を色々探したが、結局イザットハウスのフランチャイズ工務店にお願いすることになった。

外断熱や高気密住宅をウェブで探すと、岡山県内だけでも結構な数が出てきた。
その中で、最後まで気になって絞り込んだのが、「ファースの家」と「イザットハウス」の2つ。
どちらもフランチャイズ展開で全国の地元工務店と契約して展開しており、本部のウェブサイトを見ると高気密住宅の研究に熱心であった。
その他、下記共通項があり、その点も気に入った点である。

①日々技術更新をしている
②基本的に木造注文住宅である
③価格も比較的安い
④地元工務店の施工である

大きな違いは、
・断熱方法(ファース:ウレタン吹きつけ+ウレタンフォーム→外内のハイブリッド断熱、イザット:フェノールフォームによる外断熱)
・床下除湿の方法(ファース:除湿剤スカットールによる調湿、イザット:機械式の床下除湿システム→65%以上で自動始動)


2つの内どちらかにしようと考え、どのような家がよりいいか、色々書籍やウェブサイトを当ったところ、ウレタン吹きつけは経年変化による断熱性能の劣化が大きい(湿度を良く吸収するため)ことが分かったため、長期の性能担保に不安が生じたので、結局イザットにしようと思いました。

さて、工務店に辺りをつけたら後は探すだけ。
最近はネット環境の普及により簡単に見つけ出すことが出来た。(岡山店のことだけど)

ちゃんとHPを公開していたので、その内容をチェックすると、下記の内容が書かれてあった。
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一、住めば住む程愛着が増す家

私は、良い家とは、住めば住むほど愛着が増す家であると思っています。
価格は、日本の平均年収レベルで購入できる家。
長持ちがする、少なくとも70年~80年の愛着をもって住める家。 という事。

ズバリ簡単に言いますと、

①価格は、「1,000万円代~」子育て世代の方に無理がない返済。

②建築士によるオーダー設計。

③一流の大工と構造体にこだわった注文住宅。

です。

これまでは、築30年の家は、タダ同然。
「古家有り」という物件では、買い手が「更地にして下さい」と要求します。
70年・80年持つ家だったら、築30年でもまだ、40年・50年住めるわけです。
自分の作った家が、それだけ資産価値も生まれる、という事なのです。

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う~む、納得。思い描いていたことが的確な言葉で表現されている。
まず、話を聞きにいこうと思った。

続く

工務店行脚はもう少し続いた。

次に伺ったのは、茶屋町周辺では結構有名な○橋建築。
土地探しを依頼している不動産屋さんから紹介を受けたのだが、木造住宅にこだわりぬき、木も一級品の物を使用している。
林学(しかも造林)出身の私としては仲良くなりたい工務店の有りようである。
和風建築をやってもらったら、私好みの焼板と漆喰の外装に仕上げてもらえるだろう。
HPの建築事例を拝見したら、杉をふんだんに使ったスキップフロアーや和室、リビング吹き抜けのキャットウォークや、なんと子供部屋にはブランコまである。
しかも坪単価も意外と安い。
魅力満載の工務店とその物件であった。
さらに、今確保している土地で売れていない物があるので、2ヶ月程度家をモデルハウスとして使用させてもらえれば、かなりの割引(500万くらい)を行うとの申し出があった。
いいこと尽くしの○橋建築であったが、ここも涙をのんで断ることにした。

理由としては、
①高気密高断熱にそれ程関心がない。家の住み心地と耐久性は木材の性能で担保しようとしている。
 そこに住み心地に関する不安があった。
②家の図面自体に不満があった。が、割引をしてもらっている関係で修正を言い出しにくかった。
 社長が強面だったし(笑)
③決断を急がされた。私のポリシーの一つに、高い買い物を急かせる所とは取引しない。というのがある。


次は、業界のカリスマ、松井さん主宰の「いい家をつくる会」系の○船建設。
住み心地の良い外断熱の家を推進する、この会の会員なので、HPを見たりして探し当てた。
HPの内容を見ると、顧客対応をしやすいように、会社から1時間圏内にこだわって建築するなど、家作りにまじめな印象を受けた。
ちょうどモデルハウスをオープンしたようなので訪ねてみた。
思ったとおり性能のよさそうな家だった。
半地下収納や小屋裏収納など、外断熱独特のつくりも面白く、子供がはしゃいだ。
SA-SHEの換気システムもうわさにたがわず立派で、これなら綺麗な空気の中で生活できるであろうと思わせた。
しかし、建物の立派さとは裏腹に、そこに配置されていた社員さん達にやる気が感じられなかった。
案内をしてくれている人意外は、外で雑談していた。(せめて見えないところでやれば良いのに)
多分、この日は祝日だったので休日出勤だったのかもしれないし、営業さんではなくて、現場の人だったのかもしれない。
それでももう少しちゃんとした方が良かったと思う。
後日家にきた営業さんはちゃんとしていたが・・・
また、もう1点気になったのが、HP上で物件紹介をしており、それぞれ担当者のイニシャルが書いてあったが、それを数えると営業マンの数が多い。大手メーカーほど出ないにしても、営業費にコストがかかっていると思われた。

と、言うわけでここも候補から外した。

続く
家に住み心地と省エネ性能を求めることは決まった。
それを実現するには、高気密高断熱の家にする必要があることも分かった。
今度はそれをやってくれる工務店探しである。

当然の流れであるが、最初に新聞広告で色々見てみた。
何点か気になる広告があったので完成見学会へ行って見たし、住宅展示場へも足を運んだ。(これは子供たちは大喜びだが、後の電話攻撃に辟易したが)

住宅展示場へ行っては見たが、大手ハウスメーカーで建てることは早々に諦めた。
理由は、大手メーカーの費用構造である。

家の価格には、材料費、大工の手間賃、その他諸経費が含まれる。
その他諸経費とは、販売費や広告宣伝費などである。
大手メーカーは立派なモデルハウスと営業マンを多数抱えているので当然販売費や広告宣伝費が高くなる。
その一方で、大量生産による材料費の低減も図れるが、日本において一番高いのは人件費であるから、
材料費の低減<広告宣伝費+販売費の高騰
という構造になるのは自明の理である。
某メーカーの工場見学会へ行ったが、そこではバスの中でのおやつから現地での食事、飲み物、子供の世話など至れり尽くせりで文句の付けようがなかった。しかし、それが最終的に家の値段に跳ね返ると思うと素直に喜べない物を感じた。
実際、大手ほど坪単価が高い傾向にあった。

大手の方が何らかのトラブルのとき補償能力があるので安心と思われる方もいるかもしれないが、世の中で多々住宅に関するトラブルが絶えないことを考えると、大手だから安心ということも考えにくい。
逆に、数十年地元で信用を築いてきた小規模工務店の方が、つぶれずに残っていることがトラブルなく今までやって来ている証拠なので安心と言える。

とにかく、地元の工務店で建てることは決まったので、高気密工断熱の住宅を扱ってそうなところを広告チェックし、完成見学会へ行って見る事にした。
 
完成見学会で、最初に気になったのが○コハウス岡山の家。
環境断熱エコボードという断熱材を使用し、高気密高断熱を実現しているし、環境配慮型の材料にこだわっていて、正直すごいと思った。
家は外断熱なので、床下から天井裏まで無駄なく使用でき、収納やロフトなども充実しているつくりだった。
今はやりのスキップフロアや天井収納もあり、子供たちは秘密基地を発見したようで大喜び。
環境断熱エコボードはドイツ製の木製断熱ボードだが、性能は抜群で、林学出身の私にはたまらなく魅力的なものに見えた。
が、結局断念した。
理由は、環境配慮型の材料にこだわっているため、こちらのイメージの家が出来にくいと感じたから。
・窓は木製枠のサッシ(ドイツ製)
・雨どいはチタン合金製の超長期耐用期限型
・壁紙は再生紙を使った塗り壁
・床材はパインを使った無垢材(これはロシア製であることが後で分かったので環境破壊ではないかと逆に思った)
・瓦はドイツ製のジャーマン瓦(和風も出来ると後で分かったが)

これだけこだわっているので、性能は担保できているし、いい家になるとは思った。
しかし、デザインが画一的になりがちで正直、見に行った家はどれも良く似ていた。
値段は、これだけこだわっている割にはかなり良心的だが、それでもこちらの予算では建ちそうにない。
結果気になる物を感じながら、予算で断念。

次に
DIYホームを推進している○川建美を見に行ってみた。
こちらは高気密高断熱を売りにしているわけではないが、広告を見て魅力的な家作りをしているように思えたので、完成見学会へ行ってみる。
思ったとおり、とてもユーザー視点でつくられた魅力的な家だった。
社員さんの対応もとても感じが良く、ここで家を建てるといい感じに進められるのだろうな正直に思った。
壁は珪藻土の塗り壁で消臭効果があり、ユーザーに良いものを使用しているのが分かる。
しかし、結局ここも断念した。
社員の方に高気密高断熱住宅をしているかと聞いてみたら、まず、「できる」との回答だった。
しかし、外断熱工法は専門外なので、値段がかなり高くなるとの話であった。
過去、やった例ではかなり良いC値をだしているので、技術的には大丈夫そうだったが、多分普段やっていない工法なので、大工の熟練度などが影響して価格に跳ね返るのだろうと思った。
そのあたりも正直に言ってくれたので、この工務店さん自体はすごく気に入ったので残念だった。

この後もまだまだ工務店行脚が続くのである。

続く
新築するとき、家に何を求めるか? 皆が考えることです。

・外見がかっこいい
・広い家がいい
・部屋数が多いほうがいい
・安い割に設備が充実してる
・住み心地
・光熱費が少なくて済む家がいい
・日当たりや立地条件 etc.

色々ありますが、私はずばり「住み心地」と「省エネ」を採りました。
理由は
・今の家は、夏熱く、冬寒いので良く風邪を引く。
・冬は子供を風呂に入れたて体を拭いてやると自分は凍える。
・自分の父が脳梗塞で倒れたのでヒートショックは心配
・妻の両親も同居するので尚更ヒートショックは心配
・妻を初め花粉症の人間が多い
・6人で済むので高熱費は高くなりそう

さて、住み心地のいい家とはどんな家か?「いい家が欲しい」という本に詳しく書かれていました。
簡単に言えば、一年を通じて温度差が少なく、家内部の温度の高低差が少ない。換気も行き届き空気が綺麗な家。ということです。

それを実現するには

・外断熱方式で家の構造体ごと断熱材で覆ってしまい、家の中を魔法瓶状態にする。
・断熱と同時に気密性も高めて高気密住宅にする。
・24時間換気システムで家の中の空気を常に循環させる。
・家の中の熱変位を少なくし、結露をなくすため、樹脂サッシなどを採用する。

などの構造的な工夫が必要とあります。

これを実現できる工務店を探すことが次のテーマとなった次第です。

続く
さて、家を建てることを決意したわけですが、どの程度の価格なら建てれるか??皆が考えることです。

一般的に借金返済が家賃程度、といいますので、我が家の想定家賃から算出すると8万~9万程度ならセーフかな?と思った次第です。

ちなみに現在の家賃は6万4000円ですが、子供たちが大きくなると引っ越す必要が出てきます。
子供は二人なので、3LDKとか4LDKに引っ越したくなるのが人情。そのくらいの広さで賃貸の相場を見てみると、8万~10万程度でした。
嫁の両親との同居を前提として賃貸を探すと、12万程度は見ないといけません。
ずっと賃貸なら家族構成の変化にしたがって引っ越していけばいいわけですが、一時的にでも12万円を超える家賃を負担しなければならず、一番安い時期(老後夫婦二人)でも6万程度の負担になります。
引越し代も含めて平均すると8万~9万くらいの家賃になる計算です。

さて、仮に8万5000円の返済をすると仮定して、命一杯返済期間を長くして35年としたら、現在の金利から借入れは2800万円~3000万円となります。(変動金利とか固定金利の選択で変わります)
これを家の予算としてみました。

さて、これで家が建つか??
結果、無理でしたが、これはべつの作戦(後述)でクリアしていくことになります。

ここで住宅ローンについて考えてみました。
資金セミナーなる物にも何回か参加してみましたが、住宅会社(工務店含む)はなるべく長い返済を推奨しています。
何故か? 住宅ローンの金利は世の中の借金の中で最も低い部類に入るからです。
よく、頭金が500万とか1000万貯まってから家を建てるという人がいますが、住宅メーカー側は推奨しません。頭金はあったことに越したことがないが、なくても建てるべきと言います。
理由は簡単、頭金を貯金している間も現在住んでいる家の家賃は払わなければならないからです。
頭金がないと返済期間が長くなり、その分支払う金利の総額も多くなりますが、それと家賃とどっちが多いか比較してみると意外に借金した方が安い可能性があります。

例を挙げますと、今現在の金利はフラット35で2.6%程度、10年固定なら1.8%位だろうと思います。
フラット35以外は変動金利なので、返済期間トータルの金利は不明ですが、想定で2.5%平均とします。

3000万フルローンで借金すると 返済35年で 約4600万円の返済総額となります。(月々は約107,000円)つまり、借金の元本を除く金利分は1600万円でこれを35年で払う形になります。

仮に10年間で頭金1000万円を貯金し、残り2000万円を25年返済で借金すると、返済総額は2700万円で金利分は半分以下の計算で一見お徳に見えます。(月々の返済は約90,000円)
しかし、頭金を貯金する10年間では家賃の支払いがあります。仮に家賃を90,000円と仮定すると年間108万円、10年間で1080万円の家賃支払いがありますので、金利とあわせると借金の元本以外に1780万円を35年間で支払う計算となります。

3000万円フルローンとどっちがお徳か、一見すると、月々の返済の少ない頭金1000万の方に見えますが、こちらの方は頭金をためている10年間、家賃の90,000円に加え、住宅用の貯金を80,000円/月以上しなければならず、その間は借家住まいになるので、実際に得なのかは??となります。
実際にはその人の収入の変化なども考慮する必要がありますので選択はそれぞれですが、賃貸で10年我慢するよりも私はフルローンで早く新築の家に住み始める道を選んだ次第です。
リスクは寝たきりになったりして支払いが出来なくなることですが、それはそのときのことと腹をくくりました。
死んだら団体信用保険で借金がチャラになりますしね。(^^;

続く
突然ですが、家を建てます。
とは言っても、計画自体は今年2月頃からあったのですが、漸く計画が見えてきたということです。

そもそもの契機は、故あって昨年12月頃に妻の両親と同居しようと思い立ったことに始まります。
最初は中古住宅にしようと色々物件を当たってたのですが、
・2世帯6人の同居にふさわしい大きさの物件が少ない。
・築20年を超えると、とてつもなく痛んでいる物件ばかり。
 しかも駐車場が1~2台分しかない。(当家は2世帯で4台使用)
・予算2000万で考えていたが、リフォームを含めると2600円位になる。
 それなら3000万円で新築した方がはるかにマシ。

上記の様な事情もあり、新築に傾いてきました。
物件を探しながら、家作りの本を4冊ほど読んだのですが、日本の建築事情がいかに悪いかが見えてきました。すなわち、
・日本の住宅は中気密、内断熱のため、結露しやすく寿命が短い(30年位)
・気密度を表すC値は高気密高断熱の省エネ住宅で5であるが、5では余り気密性がよくない。
・伝統的日本家屋は風通しが良く、長持ちするが、冬はとてつもなく寒く、現代の生活様式ではエネルギーコストがかかりすぎる。

上記事情を鑑み、今更中古は買えないとの思いが強くなりつつありました。

そんな折、父が脳梗塞で倒れ、父には生命保険も蓄えもないことが判明し、今後の生活に悲壮感が出てくる状況が見え始め、「タダでは死ねない」「死ぬなら家族に何か残さねば」と強く思う契機になりました。
遺すならまずは「家」ということで、妻の反対を押し切り、新築を決意した次第です。

続く
9月29日(木)、父が急逝しました。
今年はじめから脳梗塞で入院しており、アルツハイマーも煩っていましたが、心臓その他内臓は大変丈夫で、全く死期を悟らせない状況でしたので以外な死でした。

死因は心筋梗塞で、状況は、
・寝ているときにベッドから落ちかけ手を縛っていた紐が腕を締め付け内出血する。
・脳梗塞患者に投与する血液の流れを良くする薬の影響で内出血が止まらず、貧血状態になる。
・貧血に対応して輸血するが、内出血が止まらないので薬の投与を中止。
・一旦状態が安定する。
・ほっとするのもつかの間、今度は血液の流れが悪くなり、心臓に負荷がかかったため心筋梗塞を起こす。

生前は色々わだかまりがあり、余り会話のない親子関係でしたが、亡くなると分かっていればもっと話し合うべきことがあったのではないかと思い、その点が悔やまれます。

実は、10月3日には介護施設へ移ることが決まっていたのですが、父がはっきりしない頭の中で自分の人生に終止符を打ったようにも感じられます。

葬儀は近い身内のみで僧侶や牧師も呼ばずに家族葬で送りました。
盛大には送れませんでしたが、精一杯心を込めたつもりです。

今は安らかに逝ってくれることを祈るのみです。
今回もまた琉球唐手の本、作者も今野敏。
今度は実戦派の本部 朝基(もとぶ ちょうき)の話。

修行の話の部分も面白かったが、印象に残ったのは語録。

「筋力、体力は衰える。だから常に鍛練を続ける」

「体力は失われるが、術は一旦身に付けると失われない。術というのは技に入る拍子とかそういったものである」

「朝基の鍛練というのは、この時間にこれをする、というものではなく、思いついたらそのときにやるべきと思った修行をするものである。棒の鍛練などもそうで、家で座っているときになんとなく棒をついているときもあるし、立ち上がってしっかりやるときもある。庭に出て型をやるときもあれば、座って頭の中で型をやるときもある。」

塩田剛三先生が「行住座臥、全ての時勢、これ最上の道場」と言っていたが、何をやるにも鍛練に結びつけるのが重要だということだろう。

朝基のエピソードの一つに「不思議なことに私は頭の中で型をやると何時のまにか汗をかいているのです」というものがある。
今で言うところのイメージトレーニングであるが、リアルに修行を続けてきた達人であれば、我々のイメージよりもより鮮明で、それゆえに効果もあったのだと思う。

いずれにせよ、いろいろな形で長く鍛練を続けて生きたいと思わせる内容でした。
我が子テンテンも4月13日で4歳を迎えました。
本人は保育園等で誕生日のことを「お兄ちゃんになる日」と刷り込まれているようで前日からワクワクし通しでした。

で、当日。
嫁は仕事で私は臨時休のため、私が面倒を見ていたのですが、嫁が出勤した後、突然ガタガタ震えだす。
熱を測ると37.6℃もあり、風邪を引いた模様。
夕方には39℃を超え、たつことも出来ない状態に。
医者に見せると「インフルエンザ」の可能性大とのこと。

せっかく買ったケーキも食べれず、誕生日プレゼントのおもちゃはリンリンに奪われ最悪の誕生日になりました。

流石B型!

追)翌日には熱が下がり、インフルエンザではなかった模様。なぞの発熱がB型らしい。
最近道場生のおじさんにお借りして読みました。

船越義珍、空手を沖縄から本土へ持ち込んだ先駆者としてご存知の方も多いでしょう。
この小説は義珍の生涯を綴ると同時に作者(今野敏)の空手への洞察を表現している。

興味深かったのは、現在我々が空手の型とし認識している物は沖縄に伝わる伝統の唐手(トゥディ)とは大きく異なり、腰は低く、大きく足を開く形に変形して伝わったということ。

これは、義珍の息子の義豪が4年間しか空手を稽古できない大学生に向けて考案した形であり、型を通じて長年の鍛錬により得られる力(ガマク、チンクチ、ムチミと表現されている:中国で言うところの功夫、我々の言うところの呼吸力に相当すると思う)ではなく、筋力とバネで力を得るために出来ているということである。

確かに、腰を深く下ろし、足を大きく開く形は動きにくく、実践では使い物にならないが足腰の筋肉を鍛えるためだといわれれば納得がいく。

また、型も平安は一般に広めるために考案された型で、一般に教える形と直弟子に教える形は全く動きが異なっていたそうである。

小説では空手が広まるに連れて本質が失われてゆく状況に苦悩する義珍の姿が描かれている。

やはり武道は広げると本質が失われる、師について深めるのが正当な有り方だと思いました。